Transcend Vivoscope
Transcend Vivoscope(中国 南京市)は、最先端の神経科学研究を支える革新的なイメージング技術を開発・提供する企業です。同社の中核技術であるミニチュア多光子顕微鏡は、自由行動下の動物の脳内活動を高解像度でリアルタイム観察できる世界的にも先駆的な装置であり、従来の固定観察では得られなかった神経活動のダイナミクスを詳細に解析することを可能にしました。この技術は、神経回路の情報伝達機構や脳疾患モデル動物の解析、さらには創薬支援など、多岐にわたる分野で活用されています。また、30件を超える特許を保有・出願しており、独自技術を通じて神経科学、創薬、疾病研究の分野でグローバルな貢献を果たしています。Transcend Vivoscopeは、脳神経研究の新たな地平を切り開き、科学的発見の加速と人類の健康向上を目指しています。
SuperNova100 SuperNova100
SuperNova100 は、小型二光子顕微鏡システムで、自由行動下の動物の脳内における神経細胞やシナプス構造を、ベンチトップ型二光子顕微鏡と同等の高解像度で観察可能です。
- 小動物への装着が容易な2.6gミニヘッドピース
- コンパクトで一体型のデザイン
- 様々なメーカーのフェムト秒レーザーに対応
- EEG、EMG、DBS対応
- 簡単な操作でFOVの特定ならびにヘッドピースの装着が可能
- 0.68㎛の解像度で単一の樹状突起スパインのイメージングが可能
- 1mm X 0.87mm のFOVで1,000以上のニューロンの同時記録が可能
- マウスの大脳皮質の全ての層へのアクセスが可能(深さ方向800㎛)
自由行動下イメージング
397μm FOV(対角方向)
- Thy1-YFPH トランスジェニックマウス
- ヘッドピース:High Res
- 深さ:60μm
- 励起波長:920nm
- 自由行動下マウス
656μm FOV(対角方向)
- Thy1-YFPH トランスジェニックマウス(左)
- 野生型マウス大脳皮質にAAV-Hsyn-GCaMP6s を注入(右)
- ヘッドピース:Universal
- 深さ0–60 μm 投影(左)、200–260 μm 投影(右)
- 励起波長:920nm
- 自由行動下マウス
12.8mm FOV(対角方向)
- マウス大脳皮質にAAV-hSyn-GCaMP6s を注入(左)
- Thy1-YFPH トランスジェニックマウス(右)
- ヘッドピース:Large FOV
- 深さ:450 μm(左)、300 μm(右)
- 励起波長:920nm
- 自由行動下マウス
様々なイメージング手法に対応
GRINレンズ下での単一スパイン分解能および広範囲撮像
GRINレンズを用いることで、脳深部において高解像度かつ広視野のイメージングが可能
GRINレンズによるThy1-YFPH マウスの大脳皮質のイメージング
マウス(hSyn-GCaMP6sウィルス標識)における、GRINレンズを用いた海馬CA1領域のイメージング
連続イメージング
連続イメージングは5Hzで最大24時間の連続記録が可能
マウス(hSyn-GCaMP6sウィルス注入
長期間イメージング
長期間イメージングにより同一の神経細胞集団を最大30日記録可能
マウス(hSyn-GCaMP6sウィルス注入
ソフトウェア
データ解析の流れ
ソフトウェアにはイメージ収集、データ処理・解析用のモジュールが含まれます。
SuperNova600 SuperNova600
SUPERNOVA600は、自由に活動する動物の脳内で、神経細胞・シナプスネットワークを高解像度でリアルタイム観察できる小型二光子顕微鏡システムです。複数波長のレーザーを搭載し、多色・広視野撮像を実現しており、動物の自然な行動と神経活動を同期して取得することが可能です。 さらに、オートフォーカス対応の可変光学系を採用することで、深部構造の迅速な焦点移動および長時間連続撮像にも対応しています。モジュール設計により拡張性・安定性も高く、オプトジェネティクスとの組み合わせによる刺激応答実験や神経回路のダイナミックマップ解析に適しています。
高品質のデータ収集
- マルチレーザー:760, 920, 1030 nm
- 高解像度:最大0.65 μm
- 広範囲FOV:最大1×0.8 mm²
- 高時間分解能(≦40 ms)で動物の行動との同期が可能
効率的なシステム設計
- マルチカラーイメージング対応
- デュアルヘッドピースによるデュアルカラーイメージング対応
- オプトジェネティクスに対応
- マルチモーダルイメージングのためのワークフローを最適化
高い安定性と拡張性
- 容易な拡張とアップグレードが可能なデザイン
- 高負荷の稼働下でも安定した性能を発揮
- リモート診断およびリモートサービス対応
*性能に関する結果は最適条件下での試験に基づいています。実際の結果は環境、使用方法、および各個別の状況によって異なる場合があります。
自由行動下におけるマルチカラーイメージング
多波長ビームの安定化および結合のための独自技術を搭載
マルチヘッドピースによる自由行動下イメージング
2つの小型ヘッドピースにより、2匹の動物の脳を同時にイメージング可能
多波長ビームの安定化および結合のための独自技術を搭載
2光子イメージング+オプトジェネティック光刺激
マルチプレックス化ファイバーにより、自由行動下マウスでの2光子イメージングと光遺伝学的刺激の同時実施が可能
vSニューロンの光遺伝学的抑制によるmini2pの活動の記録
SuperNova3000 SuperNova3000
SuperNova3000は、革新的な光学設計を採用したミニチュア3光子ヘッドピースを搭載しています。散乱蛍光の収集効率を飛躍的に高め、ベンチトップ型の限界に迫る撮像深度を実現しました。さらに、高速スキャンとクリアなイメージで、これまでにない3光子顕微鏡体験をお届けします。
深部イメージング
- 長波長フェムト秒レーザーで、最大1.2mmの深部カルシウムイメージングを実現
- マウスの大脳皮質全域と脳梁、さらに深部の海馬まで観察可能
自由行動下実験
- 小動物に簡単にマウント可能な重さ2.2gのミニチュアヘッドピース
- ETL(Electrically Tunable Lens)による3次元イメージングが可能
- フレキシブルな遮光シールド光ファイバー、中空コアフォトニック結晶ファイバー、MEMS などの最先端技術を融合した、独自かつ革新的な光学設計
ダメージ低減技術
- 深部脳イメージングは頭蓋ウィンドウ手術だけで可能で、従来のGRINレンズ挿入による脳組織の損傷を避けることが可能
- より長波長の励起光を使用することで、光毒性を低減
- 散乱蛍光の集光効率を高める設計により、低出力での深部脳イメージングが可能
マウス脳の3D再構成
マウス大脳皮質から海馬領域までの血管の3D再構築イメージング
- グリーン: FITC-デキストラン
- イメージング深度:0~1428 µm
- 励起波長:1320 nm
- 覚醒マウス頭部固定下でのイメージング
マウス後部頭頂皮質から海馬 A1サブ領域までのニューロンの3D再構築イメージング
- グリーン:AAV-hSyn-GCaMP6s
- マゼンタ:第3高調波信号
- イメージング深度:0~1296 µm
- 励起波長:1320 nm
- 覚醒マウス頭部固定下でのイメージング
マウス後部頭頂皮質から海馬CA1サブ領域までのニューロンの3D再構築イメージング
- グリーン:Thy1-YFPH
- イメージング深度:0~1088 µm
- 励起波長:1320 nm
- 覚醒マウス頭部固定下でのイメージング
マウス大脳皮質から後嗅結節までの3D再構築イメージング
- 蛍光色素(緑):AAV-hSyn-GCaMP6f
- イメージング深度:0~1000 µm
- 励起波長:1320 nm
- 覚醒マウス頭部固定下でのイメージング
SuperNovaSMART SuperNovaSMART
-
簡便な自由行動下イメージングが可能
小動物用に簡単に装着可能なミニチュアヘッドピースで自由行動下のイメージングが可能
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様々な撮影方法に対応した統合型イメージングシステム
広視野、共焦点、ベンチトップ型2光子顕微鏡や電気生理学装置とスムーズに統合しイメージング機能を拡張
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直感的な操作と高度な解析ソフトウェア搭載
自動データ取得機能と強力な画像解析ツールを備え、スムーズかつ効率的なワークフローを実現
-
低コストかつ簡単なメンテナンス
最高水準のテクノロジーを低価格で実現
適用例
マルチモーダルイメージング
ベンチトップ型二光子顕微鏡とのシームレスな統合
従来の顕微鏡を拡張し、自由行動下をはじめ様々な領域でのイメージングが可能 (SN-Smart Bench-top 2P)
生体内へのパッチングを目的とした二光子顕微鏡
標的とするニューロンへのピペットの容易なアクセスを実現 (SN-Smart Electrophysiology Rigs)
イメージング手法
- 頭部固定下イメージング
- 自由行動下イメージング
- 複数領域イメージング
- in vivo二光子標的イメージング
ヘッドピース性能表
ソフトウェア
データ解析の流れ
ソフトウェアにはイメージ収集、データ処理・解析用のモジュールが含まれます。